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プレスリリース 2000年11月6日 2人の作家、グラハム・ハンコックとロバート・ボーヴァルより

目次

グラハム・ハンコックとロバート・ボーヴァルの両者ともインタビューに応じる。

詳しくはwww.grahamhancock.comをご覧ください。
ご質問は下記までご連絡ください。
Eメール:sharif@grahamhancock.com SHARIF SAKR(グラハム・ハンコックのリサーチアシスタント)

物議をかもした、アトランティスを扱ったホライズン・ドキュメンタリーについて、番組監視委員が非主流派の思想家、ハンコックとボーヴァルを擁護 BBC2は、ドキュメンタリーを再編集し、今年(2000年)12月に訂正版を放送するという異例の決定を下す
ハンコックとボーヴァルはホライズンを支持する批評家に、生放送のテレビ討論を提案

 イギリスの放送文化の水準と公正さを守る任を負う放送基準委員会(BSC)は、前例のないことであるが、昨年11月に放送した番組においてBBCが異なる歴史の存在を主張する作家、グラハム・ハンコックとロバート・ボーヴァルの両氏を不当に扱ったと認定した。
 「アトランティス再生」と名付けられたBBC2の番組は、科学ドキュメンタリーを扱う主要シリーズ、ホライズンの中で放送された。番組制作側(ベティナ・ラーナー=ホライズン監修責任者、クリストファー・ヘイル=ディレクター兼プロデューサー、ジュリアン・ハドソン=調査責任者)は、人類の文明発達に関する非主流派理論に、バランスの取れた客観的な"検証"を加えたと主張した。だがBSCは、ハンコックとボーヴァルへの批判の核心部分が公正ではないと認定した。35年に及ぶホライズンの歴史において、第三者機関によって番組内容が不公正であると判断されたのはこれが初めてのことのようである。BSCの認定は、ホライズンに対して一般に定着している公明正大という評価への大きな打撃である。
 BSCによって支持された申し立ては、特にホライズンが、人類文明の歴史において忘れられた可能性のある章に関するハンコックとボーヴァルの大理論の要である、ギザ―オリオン相関理論を不当に取り扱ったことを問題にしていた。ギザ―オリオン相関理論とは、有名なギザの3大ピラミッドの配置がオリオン座三つ星に対応しているというもので、ボーヴァルが最初に唱え、ハンコックが確立させたものである。同様に、ナイル川は天の川を表し、スフィンクスは獅子座に結びついているとされる。この相関理論が示す重要な点は、古代エジプト人が、夜空を象徴的に示すものを地上にそのまま写し取るために、紀元前10,500年に現れたオリオン座と獅子座に特に注目し、特定の意図をもってギザの建造物を設計したということである。
 ホライズン・ドキュメンタリーは、相関理論に対する天文学者エドウィン・クルップの '仮面はぎ行為'を長々と放送した。クルップはボーヴァルが自分の理論に正当性をもたせるために、オリオン座とピラミッドの地図を"逆さま"にして、配置をごまかすという行為をしたと非難した。クルップの主張は、地図を作成する上で'北を上に、南を下に'という現在の慣例に拠るものである。ホライズンが収録したインタビューにおいて、ハンコックとボーヴァルはクルップに対して詳細な反証を示し、古代エジプト人はピラミッドを最もわかりやすく、かつ直感的な方法でオリオン座三つ星と相関させたのだと主張した。[下図参照]

 ギザ――3つのピラミッドの配置はオリオン座三つ星の配置と一致する。クルップは、オリオン座と何がしかの関係があるのであればピラミッドの実際の配置はこのようでなければならないと反論している。
 クルップの批判はまた、2人の著名な英国人天文学者、プリマス大学のパーシー・シーモア博士とグラスゴー大学名誉教授のアーチー・ロイ博士によっても否定されている。しかし、いずれの天文学者も番組に出演する機会を与えられなかった。さらに番組制作者は、ドキュメンタリーからハンコックとボーヴァルによるクルップへの反証部分を削除した。その結果、「当委員会はハンコック氏の発言部分が削除されたことは正当化できるものではないと考える。よって、ハンコック氏にとって不公平が生じた」という裁定となった。同様に、「ボーヴァル氏は、ギザ―オリオン相関理論を考え出した人物として、クルップ博士の見解に関する自身の意見が放送されるであろうという当然の期待があった。しかしそれは放送されず、当委員会はそのことがボーヴァル氏にとって不公平であったと考える」[BSC裁定要約文(草稿)9ページ参照]
 この裁定によってはっきり示されたのは、BBCの主要方針、すなわち番組が特定の見解を吟味、あるいは報道すると決めた場合には常に、「公正さと誠実さをもって行わねばならない[し]、対立する見解が不当な取り扱いをされないよう保証すること」に関し、ホライズン側に明らかな侵害行為があったということである。
 BBCは12月14日に、「アトランティス再生」の修正版を再放送する予定であり、これは、BSCによる認定結果をすべて番組に反映させ、しかも番組冒頭でそのことに触れるよう編集される。自分達が前に進み、そして議論を開始させるために、ハンコックとボーヴァルはBBCに対し2つの要求事項を書き送った。まず二人は、「アトランティス再生」を公正さと公平さというホライズンの方針に沿った内容にするために不可欠だと思われる変更を具体的に示した。次に、彼ら二人を含めた非主流派思想家たちと、彼らの業績を退けるためにホライズンに出演した主要批評家たちとの間で生のテレビ討論を行うことを要求した。加えてハンコックは、「アトランティス再生」の準備中にホライズンが収録した長時間に及ぶカメラインタビューでの発言内容を、ノーカット、無編集で出版することを意図しており、BBCにその許可を求めた。BBC2の運営責任者であるジェーン・ルートに宛てた手紙に、ハンコックは次のように書いている。
 私のホライズンとの2つのインタビュー(単純なQ&A形式)の、ノーカット、無編集の完全版を、私の最もよく知られた著作『神々の指紋』の新版の付録として出版することをBBCに許可して頂きたいのです。『神々の指紋』は、現在に至るまで世界で400万部以上の売り上げを記録しており、人々が私の著作として最も身近に感じる本であり続けています。インタビューで実際に何が話されたか、その記録が人々に完全にわかるように、また手に取ることができるようにするべきであるというのは、双方、つまりホライズンと私にとって重要であると思います。BBC側も、そうした透明性と責任の所在を明確することに異論はないものと考えます。

 ハンコックおよびボーヴァル両氏は、BSCの認定に対する感想と、これらの要望をBBCに送った理由を略述した声明を発表した[6ページおよび8ページ参照]。


 ハンコックとボーヴァルによると、古代エジプト人は、紀元前10,500年という日付――ゼプ・テピ(Zep Tepi)、すなわち"最初の時"として知られる時代――を"歴史に刻み付ける"ためにギザの建造物をデザインしたという。春分の日の夜明け、スフィンクスは天空の自分である獅子座とその下から昇って来る太陽を真っ直ぐ見つめていた。3つのピラミッドは、オシリス神を天空に表現したオリオン座と結びつけられ、ナイル川は天の川に流れ込んでいるように見えた。

放送基準委員会(BSC)

グラハム・ハンコック氏とロバート・ボーヴァル氏による申し立て
裁定の要約

 放送基準委員会は1999年11月4日にBBC2が放送したホライズン「アトランティス再生」において、不当かつ不公平な扱いをされたとするグラハム・ハンコック氏とロバート・ボーヴァル氏の申し立てを一部、支持した。
 ハンコック氏とボーヴァル氏は、その後のあらゆる文明の起源となる、失われた文明の存在に関する自分達の理論に対し、番組が不当かつ不公平な取り扱いをしたと訴えた。
 委員会の見解は、番組制作者は正しいことをしているという認識のもと、ハンコック氏とボーヴァル氏に自分達の理論を説明する公平な機会を与えたが、一つだけ例外があり、それは、彼らへの批判に対してコメントする公正な機会を与えなかったというものだった。したがって、委員会は申し立ての大部分を支持しなかった。しかし、番組がハンコック氏とボーヴァル氏の理論における一つの重要な側面、すなわちギザのピラミッドとオリオン座の相関に関する理論の批判に対する回答を省いたことは不当であった、とした。
 したがって、申し立ては一部、支持されたのである。
 裁定全文のコピーは切手を貼った住所記入済みの封筒を同封し、the Broadcasting Standards Commission, 7 The Sanctuary, London, SW1P 3JSまで。要約文のコピーは委員会のウェブサイトwww.BSC.org.ukでご覧になれます。

グラハム・ハンコックの陳述 [5ページ]

 1999年12月7日付けで放送基準委員会に提出した私の最初の申し立ては多岐にわたるものでしたが、その中心は、2つの点における重大かつ本質的な不公平性です。そのいずれかでも支持されたとすれば、ホライズン制作チームの行いに対する強い警告になるものです。2000年6月7日に放送基準委員会において審問が行われたとき、委員の方々に対する私の陳述はもっぱらこの2点に関するものでした。
 これら2点の一つは、特定の炭素年代測定結果に私が疑問を呈する根拠に関連していました。委員会はその最終認定で「ハンコック氏の唱える根拠をより詳細に調べるべきだったと思われる」との見解を示しましたが、BBCが私に対して不当であったという結論には至りませんでした。もう一つの重要な点は、より大きなテーマである失われた文明の理論の基礎となっているギザ―オリオン相関についての私の見解に関するものです。この理論は私が『神々の指紋』と『天の鏡』、およびチャンネル4のテレビシリーズ「失われた文明を求めて」の中で説明したものです。
 ギザ―オリオン相関が失われた文明の理論の極めて重要な部分を占めているのと同様に、BBCがこの理論を不当な手段で貶めたことは、番組全体にとっても大変重要な意味を持ちます。委員会のコメントによれば、私の発言を削除したことで番組は、私がこの核心部分についてクルップにまともに反証する理論的根拠を持ち合わせていないとの誤った印象を与えたということでした。これは、ギザ―オリオン相関の理論に対してだけでなく、私の人格全般に対する不信をも助長し、視聴者が私に反発するという事態を引き起こしたのです。もしBBCがオリオン相関について公平な取り上げ方をしていたとすれば、番組の残りの部分がインパクトを欠くものになっていたということでしょう。
 ですから放送基準委員会によって私の汚名が晴らされることを大変嬉しく思っていますが、2000年12月4日に「アトランティス再生」が再放送されるときに、果たして核心部分の不当性を本当に修正したものになっているか心配です。番組の核心にメスを入れない部分的な変更では、公平かつ偏りのないことを旨とするBBCとホライズンの方針を貫くには十分とはいえないでしょう。そういう理由から、私は番組において変更すべきだと思われる点を具体的に挙げてBBCに書き送りました。これらの変更は主に、炭素年代測定法に関する私の反証、そしてクルップ博士へのボーヴァル氏と私の反証――BSCも認定しているように、これは最初から放送に含まれるべきだった――を再度示すことに関わるものです。[付録参照]
 完全な透明性と立証責任性をさらに高めるという観点から、私はBBCにその他にも2点提案しました。
 第一に、「アトランティス再生」の再放送直後に生討論を行い、その中でボーヴァル氏と私がホライズンを支持する専門家たちと直接顔を合わせる機会を作ることを検討してほしいということです。生討論では、編集その他の方法で手を加える余地がほとんどないので、私達の立場の強みというものが、実際の議論の力強さに反映されるであろうからです。
 第二に、私の著書『神々の指紋』の新版で私がホライズンに提供した長いインタビューの全文をノーカット、未編集で出版する許可をBBCに求めました。
 もしこの前代未聞の出来事から生まれた良いことが一つあるとすれば、それは放送基準委員会がロバート・ボーヴァルのギザ―オリオン相関理論を完全に擁護したということです。BBCの主要な科学番組が相関理論に汚名を着せるという甚だしい不当性に訴えなければならなかったということは、まさにこの理論の根本的な強さを示すものなのです。

グラハム・ハンコック
ロンドン
2000年11月

[p. 5 end]

ロバート・ボーヴァルの陳述

 BBCによれば、ホライズンは"この分野において世界をリード[しており]、世界の科学、医学および環境映像賞を総なめにしている"とのことです。ですから、ホライズンがグラハム・ハンコックと私の業績に一番組を捧げてくれると聞き、私達の理論がそのように大掛かりに探求されることに当然ながら興奮し、ぜひ参加したいと思いました。
 番組のためのインタビューをプロデューサーであるクリス・ヘイルから受けている間、私はピラミッドの天文学的重要性を詳しく述べました。オリオンとシリウスが(ピラミッドの)通気孔と一直線上にあること、ピラミッド・テキストおよびそれがどのようにオシリスとオリオン、そしてもちろんギザピラミッドの配置と結びついているか、どのようにしてオリオン座三つ星の配置と一致しているかなどを。そしてクリス・ヘイルは私に、グリフィス天文台(ロサンゼルス)の管理者であるアメリカ人天文学者エド・クルップの重大な批判について質問しました。クルップは私がギザピラミッドの地図をオリオン座三つ星の星図に合わせるために"逆さま"にしたと非難しました。クルップの批判に対する回答として私は、我々自身が古代エジプト人だったとすれば、いかなる形で空を見上げなければならないかを説明しました。エド・クルップ自身も出席していた会議で、一般参加者たちがオリオン座三つ星を自分の目に映るとおりに描いてくださいと言われ、全員の描いたものが、私の著作『オリオン・ミステリー』に示されているとおり、完璧にギザのピラミッドの配置に一致しているということを指摘しました。加えて私はクリス・ヘイルに、公にクルップの見解を否定した高名な2人の天文学者、グラスゴー大学の天文学名誉教授アーチーボルド・ロイ博士とプリマス大学のパーシー・シーモア博士のことを話しました。
 私のインタビューがテレビで放映されたとき、大変意図的に編集されていたので私は困惑し、ショックを受けました。ロイ博士とシーモア博士のことは無視され、番組出演も依頼されていませんでした。ピラミッド・テキスト、およびそれがオリオンとしてのオシリスの役割をいかに称えていたかについてはほとんど言及されず、大ピラミッドの南の通気孔がオリオン座三つ星とシリウスにまっすぐ向いていることについては全く触れられませんでした。すべてカットされていたのです。オリオン座三つ星とギザの相関関係は文献も通気孔の天文学的配置もほとんど用いずに説明されたのです! 私は軽薄で風変わりな人物のように映っていました。しかしそれよりもひどかったのは、私の詳しい回答は全く放映されなかったのに、相関理論に対するエド・クルップの攻撃は詳細にわたって紹介されたのです。私が自分の理論を正当化するために"エジプトを逆さま"にあるいは"空を逆さま"にしなければならなかったのだと、何百万人という視聴者に向かってクルップが発言することをBBCが許したこと、そして私の回答の放送をせず、あるいは少なくともロイ博士にそのような非常識な非難への反証もさせなかったことに、私は度を失いました。
 私はBBCと放送基準委員会(BSC)に正式に苦情申し立てを行いました。BSCはこの事案を取り上げることを決定し、数か月にわたる詳細な調査の後、聴聞会が開かれました。2000年9月に委員会が最終判定を下したとき、エド・クルップの主張に対する私の申し立ては支持されました。BSCの命令を受けてBBCは今、この申し立てをテレビ放映およびタイムズ紙への公式声明掲載という形で公にする予定にしています。これはBSCがホライズンに対する苦情申し立てを支持した最初のケースであると思われます。そしてこれが私の勝利をより重要なものにしています。しかし私にとってもっと貴重なことは、私の著作『オリオン・ミステリー』とその中で説明した理論がBBCの最も強力な科学番組の攻撃をかわして生き延びたということです。プロデューサーのクリス・ヘイルがエド・クルップの主張をあのような不当な方法を使って紹介することで、番組の水準を下げてしまったことは、もちろんBBCにとって何の得にもなりませんでした。私が今も、いや以前にもまして強く確信しているのは、ギザ―オリオン相関理論が真実に基づいており、エジプトのピラミッド建設者に関する我々の知識を高めるうえでの貴重な指標となるであろうということです。ヘリオポリスの古代司祭天文学者たちの心を理解するという点で大きな壁が突き破られ、そしてもう後戻りすることは不可能なのです。

[p. 6 end]

 BBCは現在、BSCの認定を考慮に入れて12月14日にこの番組を再放送する予定であり、願わくはロイ博士と私による反対意見を紹介していただきたいです。私はBBCに対し、番組後に編集なしの討論を行う時間を設定するよう要求しました。

ロバート・ボーヴァル
ロンドン
2000年11月

付録

編集の方法
話された内容と実際の放送内容

第一部:炭素年代測定法に関するグラハム・ハンコックの立場を含むインタビュー原稿

 BBCのホライズン・ドキュメンタリー「アトランティス再生」によれば、炭素年代測定法について私が"検討に値しない"、"信頼できないし、検討にも値しない"と言っているということですが、もとのインタビュー原稿ではそうはなっていません。大文字で書かれた部分が、私が実際に放送された番組内で話すことを許されたものであり、普通の字体の部分が編集で削除された部分です。(どこで大文字が使われているのか不明です:akayama)
インタビュアー:
 ティアワナコの建設年代がいわゆる主流派考古学で考えられているものよりもずっと古いとあなたに確信させたのは何でしょうか。ティアワナコの年代についての様々な証拠が示すものは何だと思いますか?

ハンコック:
 まずはもっと広いテーマの中でその質問に答える必要があります。私が思うに、世界中の多くの古い遺跡において、その場所の歴史像が、長い間にその地域で何度も建造や改築が行われてきているという事実のため、実態がわからなくなっています。古代エジプト人は、以前寺院のあった場所に再び寺院を建築する習慣がありました。アンデスでも同じことが行われたと思います。聖なる場所として名前あるいは風評の残っている場所は、長い年月の間に異なった文化によって次から次へと記念建造物が建てられてきたのではないかと思います。
 ティアワナコの場合、従来の考古学が、恐らくティアワナコの最も新しい地層と構造物に注目しすぎており、その場所のそもそもの起源はそれよりずっと古いかもしれないという可能性を考慮しなかったのだと思います。
 奇妙な偶然ですが、私は最近ボリビアを訪れ、ボリビア考古学会の元会長であるオズワルド・リヴェラ博士との長い公式インタビューを行いました。そしてリヴェラ氏は、これは本人にとっても驚きだったということですが、彼自身の研究チームによるティアワナコの年代測定もポスナンスキーの立場を支持する結果――つまりこの場所を独自調査した結果、我々が考えているよりも何千年も前に作られたということ――を示していると話してくれました。リヴェラ氏は学者には珍しく、ティアワナコはもっと古い時代の文明、例えば12,000年以上前のものだという可能性も検討に値すると考えています。そして彼は、これまで発掘が終わっているのは全体の約2%に過ぎず、2%の発掘に基づいてティアワナコについて確固とした最終判断は下せないと指摘しているのです。

[p. 7 end]

Q:
 実はあなたが今おっしゃったことを聞いて、それにあなたの著作を読んで感じるのですが、その場所は物理的に損なわれているということですか。それが、あなたが話しておられる整合性に何らかの問題を生じさせているのでしょうか?

ハンコック:
 ええ、そうかもしれませんね。ティアワナコに関することで私が提唱しているのはそこの起源についての多岐にわたる、偏見のない調査です。ティアワナコが12,000年以上前に築かれたかもしれないという私の主張が絶対に正しいのだとは言っていません。私が完全に間違っている可能性はあります。それに、ティアワナコが少なくとも過去150年間、ラパスとボリビアのその他の地域の建築者によって採石場として使われていたという事実があるので、当然ながらティアワナコは損傷され、荒廃してきました。しかし、そのことでティアワナコに関する多くの謎と問題について考えることをやめるべきだとは思いません。

Q:
 ティアワナコのような場所とその建設時期に関する証拠を前にしたとき、12,000年前という年代はあなたの主張にとってどのような意味があるのですか? そうした資料類を目にした人たちの間に、「ハンコックはこれをアトランティスと考えているのか、これが失われた文明だと? 失われた文明の人々が作ったものだと思っているのか」といった混乱が見られます。12,000年前という年代はあなたの主張においてどのような意味を持つのですか?

ハンコック:
 私は、世界中の特定の古い場所の年代が従来の学問によって誤って伝えられてきたかもしれないという可能性に興味があります。ギザが典型的な例です。確かに、紀元前2500年にその土地で大規模な活動がなされていたのかもしれませんが、そこの一部はそれよりもはるか昔、有史以前にできたものかもしれないのです。ティアワナコに私が興味を持つのもそれと同じ可能性でした。今までのところティアワナコ全体のたった2%しか発掘されていないことは明白な事実です。考古学者がその2%に基づいてその場所の絶対的な年代を確立するというのはちょっと無責任だと思います――ティアワナコがそれよりもずっと古い時代のものであることを示すものがあるからです。

ハンコック:
 ティアワナコについて強調すべき大切なことだと私が考えるのは、ここは実態がまだほとんど知られていない不思議な場所だということです。これまで最低限の考古学的調査がなされただけです。主流派考古学者の間でも、ティアワナコの古さについては多種多様な意見があります。そしてもちろん私は、ティアワナコがもっと古い時代のものである可能性を認める主流派考古学者たちと話をしてきました。私が著作を通して読者に訴えてきたのは、ティアワナコの問題は簡単に結論の出るものではなく、異なる見方も存在し、主流派考古学が誤っている可能性もあり、建設時期を最終的に確定させる前に、偏見を持たずにもっと幅広い調査を行う必要があるだろうということなのです。

[p. 8 end]

Q:
 近年ティアワナコで炭素14を使った年代測定法がどれくらい実施されているかご存じですか?

ハンコック:
 ティアワナコでは炭素年代測定法が多く実施されてきました。私が思うに、炭素年代測定法でわかることは、その炭素14を含む物資が存在したときにその場所が使用され、占有されていたということなのです。必ずしもその場所がその年代に作られたということではありませんし、最初にその年代に設計・計画されたということでもありません。もっと以前に行われたかもしれないのです。例えば、ウェストミンスター大聖堂に行って、そこの墓に最近埋められたものを炭素年代法で測定し、ウェストミンスター大聖堂は1950年に建設されたと主張することは可能でしょうが、それは正しくありません。そこはもっと古い時期のものであり、異なる時代を通して使用され続けてきたのです。ですから炭素14法に関しては少し気をつけなければいけません。彫り込まれたり刻まれたりした石が使われている記念物のある巨石遺跡では特にそうです。

Q:
 なぜ本でその見解を述べなかったのですか? なぜ炭素14法に言及しなかったのですか?

ハンコック:
 本(『神々の指紋』)の中で説明しています。私は特に炭素年代測定法の問題点について述べています。炭素14法を使って、そこで発見された有機物を含む道具の年代を知ることはできますが、それがあった場所の年代をはっきり特定することはできません。私はこの点を本の中ではっきりと書いています。

Q:
 ティアワナコのような場所の場合、同じ場所にもっと古い時代に建造物が次から次へと作られていたというのはどのような証拠によるものですか?

ハンコック:
 ティアワナコに並んでいる大きな巨石群は、その近辺にある後年の建築物の特徴とはあまりにかけ離れている感じがしますので、はるかに古い時代に属するものだろうと考えることができます。ティアワナコにおける天文学的証拠が暗示していることには、大きな興味を覚えますが、決定的なものではないと思います。またあくまでも個人的な見解で直感的なものに過ぎませんが、ティアワナコは主流派考古学者の主張する年代にはそぐわないような気がします。もっと前のものだという印象を強く受けるのです。このようなことを証明するのは非常に難しく、私は証明しようとは思いません。私がしようとしていることは疑問を投げかけ、次のように言うことです。「ここに興味深い不思議な場所があるが、それについてはほとんどわかっていない。そこでどのような言語が話されていたのかわからない。どのような宗教的考えが実践されていたのかわからない。そこに住んでいた人々がどんなふうだったのか本当にわからない」。こうした場所は、その歴史を示すものをほとんど持たずに私達の前に突然、現れるのです。このような場所に関しては、そこからすべての謎を奪い取り、限りなくつまらなく予測可能なものにしてしまうような凝り固まった考えを持つのではなく、主流派学者がもう少し寛大で偏見の少ない態度でのぞみ、最初から切り捨てるのではなく、せめて驚きを受け入れる姿勢を見せてくれたら素晴らしいと思うのです。ですから私はティアワナコについての別の見解を示し、ティアワナコがもっと古いかもしれない考える人たちの研究を紹介することによってバランスを回復しようとしてきました。私達は間違っているかもしれませんが、これを調査する価値はあると考えます。

[p. 9 end]

Q:
 しかし炭素年代測定法のような技術を考えるとき、炭素14の年代測定法でわかるのはティアワナコにおける石や種々の建造物ですよね。

ハンコック:
 そうですね、石の塊の年代が放射性炭素でわかるというのが私には謎ですね。石の塊の下を見たときにそこに有機物があったら、ある特定の時期に有機物の上に石のかたまりが置かれたのだと言うことができます。しかし、その石の塊が何度か移動したという可能性は排除することはできませんし、ティアワナコにある寺院が、数千年が経過する中で建設され、壊され、そしてまた建てられるということが繰り返されてきたのかもしれないのです。これは全く可能なことですし、炭素による年代測定法によって可能性がすべて排除されるものでもありません。

[注:次の質問はティアワナコにおける炭素年代測定法についての前の質問から原稿の47ページ後(と、実際には3時間と昼休みがあった後)になされた]

Q:
 『天の鏡』でティアワナコの最近の炭素年代測定についての説明はありますか?

ハンコック:
 『天の鏡』ではティアワナコの最近の炭素年代測定に関しての説明は全くありません。本の中では取り上げなかったのです。

Q:
 ティアワナコの年代に関するあなたの論点を読者が理解する機会を得られるように、ティアワナコとの関連で炭素年代測定について触れるほうが、ある意味で適切ではなかったですか?

ハンコック:
 私はティアワナコの特定の側面に興味があり、それを自分の著作の中で追究しています。私が作家なのですからそうすることは自由です。百科事典的であることを求められてはいません。私は能力の限りを尽くして自分の主張の正しさを証明し、掘り下げることを求められているのです。
 ティアワナコでの炭素年代測定に関する情報は公開されており、いつでも誰でも入手し検討することができますし、そこから自分なりの結論を導き出すことができます。しかし私の述べることが従来の学問的意見と全く異なっているということを知るのに、わざわざそうした情報を見る必要はありません。私は一般に全く受け入れられないことを主張していますが、それが受け入れられていない理由の一つが炭素年代測定法なのです。しかし、私は炭素年代測定法には問題があると思っています。炭素年代測定法、この言葉を聞くと人々は、神妙な顔をした科学者が仕事に励み、過去に関する最終的結論を出す様子を思い浮かべます。しかし炭素年代測定法にできることは有機物の年代を決定することです。石の年代はわかりません。ですから巨石からなる遺跡を対象にするときには、それら巨石に付随して見つかった有機物と全く同じ年代を割り当てるのはやや性急すぎるのではないかと思います。それが炭素年代測定法に関して私が持っている大きな疑問の一つです。

[p. 10 end]

Q:
 もちろんそれは世界中の何千という遺跡発掘現場にもあてはまるのでしょうね?

ハンコック:
 そうです、世界中の数千の遺跡発掘現場にあてはまるでしょう。第一に、炭素年代測定法に関して多少の無知がまかり通っていると思います。それが絶対に正しくて、どの古代遺跡にも適用可能な完全無欠の方法であると考えてしまう傾向がありますが、石には適用できません。これは大変重要な点です。第二に、有機物に適用した場合は、発見された炭素を含む遺物が、その場所が建設されたのと同じ日にそこに登場したと仮定しなければなりません。しかし、この仮定は正しくないかもしれないのです。ですから、放射性炭素が我々に教えてくれる年代を最終的に割り当ててしまう前に、天文学、地質学などを含む、その場所に関する他の情報を検討する必要があるのです。

Q:
 ティアワナコについて、そうした点を『天の鏡』で述べることはある意味で完璧に正当であり、また興味深いことだと思うのですが。つまり、放射性炭素から今は多くの年代に関する情報が出てきていますね。

ハンコック:
 私の前著、『神々の指紋』の中で私は確かに炭素14の問題について論じました。私が見逃したり報告しなかったものの中に、本当は伝えるべきであったことがたくさんあるのは疑うべくもありませんが、できる限り多くのことを報告するため、そして私の立場を立証するために真摯な態度で全力を尽くしています。それをやっているのです。私は自分の立場を立証しようとしているのです。人は立場を立証しようとするとき、自分が間違っているかもしれないという気持ちも出てきます。しかしここに読者が自ら取り組むことのできる事柄があり、読者はそうしたことを問題として取り上げ――私は彼らがしばしばそうしていることを知っています――自分自身の研究プロジェクトとして追究することができます。私は主流派の学者たち、特に歴史家や考古学者、エジプト考古学者に悪く言われるかもしれませんが、私はある意味で、この分野および過去にまつわる謎を考えることに一般の人々の興味を引きつけるのに大きく貢献してきたと思っています。そしてもちろん、仮に私が100パーセント間違っていたとしても、まあそうは思いませんが、有益なことをしてきたことになります。過去に対する人々の興味をかきたてたのですから。

第二部:オリオン相関に対するエド・クルップの非難に関するグラハム・ハンコックの立場を述べたインタビュー原稿

 「アトランティス再生」の放送原稿の4ページ目に、天文学者エド・クルップ博士がオリオン座三つ星とギザ3大ピラミッドの写真に関する(『オリオン・ミステリー』での)ロバート・ボーヴァルの説明に"何かが違う"ことを発見した経緯が述べられている。
 「説明中のこれらの写真でおかしいのは、オリオン座の北がここ、ページの上になっていることです。ギザのピラミッドの北は下のこの部分になっています。今は印がついていませんが、ギザではどちらが北でオリオン座ではどちらが北であったか私は知っていました。地上でのピラミッドの地図を空のオリオン座に合わせるためにはエジプトを逆さまにするか、もしそれをしたくないなら空を逆さまにするしかないのです」
 これに対する私の回答として、BBCの編集者はホライズン制作チームが私に行なったインタビューの中から以下の部分を抄出したのです。(原稿の4ページ目)

[p. 11 end]  「ピラミッドが空の星の配置とは逆さまになっているとするエド・クルップの主張は、私に言わせれば、あまりにも形式にとらわれた、重箱の隅をつつくような偏狭な態度です。私達の提案――古代エジプト人が空に見えるものに似せて、目に心地よい象徴的なものを地上に作ったというのは至極もっともなとらえ方だと考えます」
 オリジナルのインタビュー原稿を見れば、前後や中間部など、どの部分を削除してこの一見そっけない反論ができ上がったかが正確にわかります(大文字で書かれた部分が番組の放映で私が実際に発言することを許された部分、普通の字体の部分が編集でカットされた部分)。
インタビュアー:
 わかりました。もしあなたのおっしゃるようにエジプト人が精密な天文学者だったとすれば、なぜ彼らはピラミッドの配置を逆さまにしたのですか?

ハンコック:
 ピラミッドが空の星の配置とは逆さまになっているとするエド・クルップの主張は、私に言わせれば、あまりにも形式にとらわれた、重箱の隅をつつくような偏狭な態度です。ギザ台地で、ピラミッドの北側に立ってオリオン座のある南を見ます。それから目の前の砂漠を一枚のカンバスに見立て、その上に星を描こうとしてみます。そうすると、今日のピラミッドの配置と同じようなパターンを描く以外に方法がありません。他の方法ではできないのです。あなたが極端に形式にこだわる人物だとして、古代エジプトの聖職者たちを何が何でも形式を守る偏狭な役人グループだったと考えるのであれば、確かに最も北にある星が地上では最も南の位置に描かれ、最も南にある星は地上の最も北の位置に描かれています。エド・クルップはこの点を突いているのです。しかし、もしこれを観測者が空に見たものを地上に写し取る目的で描いた象徴的かつ宗教的な芸術であると考えるならば、他の方法ではできないのです。

Q:
私には、それはエジプト人が精密な天文学者であるという考えと矛盾するように聞こえますが。

ハンコック:
 エジプト天文学の精密さを認めること、これはエド・クルップももちろん認めていますが――それと大ピラミッドが北、南、東、および西に対して極めて正確に配置されていること(これは誰も否定できないことですが)をなぜ矛盾と考えるのかがわかりません。ピラミッドを東西南北の四方向に完璧に合わせて作ってあるからといって、空に見えるものに似せて地上に物を作ることをしないとはいえないのです。もしエド・クルップのやり方でそうしなければならないとしたら、類似しているとはわからないものになってしまうでしょう。実際に空に見えるものとは逆になるでしょう。これらの記念建造物にまつわる宗教上の意味合いを考慮に入れなければならないと思います。テキストが存在するという見解を考慮に入れるべきだと思います。テキストがピラミッドと同時代に属さないということは認めますが、私は古代エジプト人の埋葬の文献を、首尾一貫した経典と見なしています。
 観測者に空に見えるものを地上に写し取るよう、またその知識を得るよう、そしてその知識を通じて不滅の生命を追求することができるようになるだろうと具体的に指示するテキストが存在します。私達が提案していること、つまり古代エジプト人が空に見えるものに似せて、目に心地よい象徴的なものを地上に作ったというのは、至極もっともな考え方だと考えます。クルップの主張による反駁が可能ですが、実際のところ、もし誰かに空に見えるものを描くよう頼んだら、ピラミッドが描かれているのと同じように描くはずです。1,2年前の会議で、私は実際にエド・クルップ夫人にそれをやってもらったことがあります」

(注意:上記の、空に見えるものを地上に写し取ることを促す古代エジプトの経典の存在に関する発言に加え、私は収録されたインタビューの中で、これに関する特定の補足情報をBBCに大量に提供した。こうした補足情報も、すべて無視された。もちろんこの点における私の見解全体を、まるで最初から存在しなかったかのように放送原稿では扱っている)。

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