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ニック・フレミング氏による氷河期に水没した大国(Flooded Kingdoms of the Ice Age)第2話の批評に対するグラハム・ハンコックの応答: この応答は掲示板ミステリーズに5部に分かれて掲載されたものです。
テレビ画面に写った、あまりにも説得力のない人工物には驚いた。ちなみにこの人工物とは(GHの)ウェッブでも見たものだ。私の即座の印象は、転がって出来た石や凝固物、その他の海底の自然現象による物だろうというものだった。もし私がこのような素材を海底に発見したとしたら、一般の人間に人工物だと信じてもらおうとは思わなかっただろう。
SOCにおける私の同僚であるニール・ケニョン博士(Dr. Neil Kenyon)は、海底堆積物や露頭の分析のためのサイドスキャンソナーとサブボトムプロファイラーの使用法について、100以上の論文を発表している。彼は最近アラビア海とホルムズ湾での作業を終え、下記コメントを発表している。
「テレビ番組の画像にのみ基づいてのことではあるが、カンベイの現場から引き上げられ人工物として提示されたものは、全て自然の地質物や化石であり、インド洋やアラビア海、及びアラビア湾一帯の研究をしている堆積物地質学者なら誰にでもおなじみの物だ。表面がなめらかに見える平べったい石は、頁岩か泥岩が自然に剥がれて出来たもので、多分インド地質調査所(Geological
Survey of India)にも知られている露頭からのものであろう。大陸棚のほとんどは、軍事及び海中油田等の兼ね合いで音響による調査が済んでいる。露頭は多分海洋地質の地図にも書き込まれているだろう。平らな石の破片は海底の強い海流に流され粉々に砕け、その際周りの砂の粒子が海岸の小石のように表面をなめらかにしたものだ。」
「その中のいくつかは、石灰質の岩を食べる軟体動物や貝によって穴があけられた。節のあるもの及び円筒形の物体は、自然の凝固物や化石である。ろくろ上で回して作られたように見える物体も、海底を海流によって転がされて出来た節だ。」
「GHが文字が書かれていると言っている平べったいグレイの物体は、この付近でよく知られている化石で、表面の模様にちなんで地質学者からは一般に「ヒエログラフ化石」として知られている。数百万年ほど経つものであろう。この化石はこの年代の頁岩や泥岩の地層に典型的
だ。一瞥しただけだが、微量化石はパレオディクチオン(Palaeodictyon)とヘルミンゾイダ(Helminthoida)の可能性がある。」
「このような気候条件で海底に残された物体は、石灰質の沈殿物を伴い急速に凝固した。人間の顎骨と言われているのは、海底に沈殿した自然の石灰石に覆われた物体であろう。白いコーティングの下にあるのは、折れ曲がった木片や魚の骨かもしれない。これらの可能性も検討されるべきだ。」
「番組で紹介された素材はどれも自然の産物であり、堆積地質学者なら熱帯の海底に見つけることを当然予測する類の物だ。これらは何百万年という歳月を経てはいるが、最近の海流や、穿孔性の有機物、海水の自然な化学プロセスにより移動され、変化し、凝固したものだ。」
つまり、これらの物体が人工物である証拠は何もない。海底に付着した残骸や古い木の根が、偶然都合の良い炭素年代を出したのかもしれない。
グラハム ハンコックの応答
ソーナー画像のコメント同様、ここでもフレミング博士は、カンベイ湾の海底調査に携わったNIOTの科学者の技術や専門知識に注意を払っていず、納得のいかない限りだ。例えば、石板の盛り上がった模様は、NIOTの地質学者が原始文字である可能性を検討中であり、彼らが化石ではないと思っているのは明確だ。いずれこの正否が証明されるとしても、フレミング氏が彼らの仮説をまったく重要性の無い物と完全に無視するのは理解し難い。それに反して、サウサンプトンの同僚の意見は、本人が私の番組の映像の石板を「一瞥しただけ」と言ってるにもかかわらず重視しているのだ。
この石板についての地質学者の意見はまちまちだが、これはカンベイ湾の海底都市からNIOTが採掘した2000個の物体の一つに過ぎない。私やNIOTの科学者は、これらの物体を手に取って見ているが、フレミング氏と彼の同僚はそうではない。実際手に取って見るまで、人工物であるというNIOTの結論に堅固に反対するのは、(ひかえめに言っても)早まったことではないか。採掘された物体の中に土器や彫刻による小像があることなど、フレミング氏はまったく知らないようだ。彼の同僚(ニール・ケニョン博士)も同じで、「ろくろ上で回して作られたように見える物体も、海底を海流によって転がされて出来た節だ」とのことだ。
私はこの「節」と呼ばれている物体を手に取って見てみたが、長さ約4インチ(約10cm)で、人間の男根に似ている。私の予想では陶器(粘土を焙った物。土器)である。直径の小さい穴が端から端まで通っているが、これも私の意見では軟体動物が作ったものではなく、糸を通せるように人間が細工したものだ。
![]() グラハム ハンコック 2002年2月
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